就職先が大手企業じゃないし、自分は負け組かも。
やっぱり大手企業じゃないとこの先まずいかな。
この記事を読めば、こんなお悩みが解決します!
・大手企業に就職すれば勝ち組か?
・大手企業に就職すればこの先安泰かどうか
・これからの時代、どのようにキャリアを作っていけばいいのか
大企業で働けない自分は、将来やばいんじゃないか。。
みなさん就職活動の際に、一度は考えたことあるのではないでしょうか?
「大手企業に入ったら勝ち組」みたいな風潮ありますよね。
確かに、誰もが知ってる「大手企業」に就職できたらなんとなくかっこいいし、周りからも褒められていい気分になりますよね。
私も周りの意見に流されて、なんとなく大手企業を受けまくってました。
そこで今回は、現在はWebマーケティング会社で勤務しており、元大手企業で働いていた私がこちらの悩みに解決していきたいと思います。
今回の記事を読めば、「就職活動で大手企業に入社したら勝ち組か」「今後どんなキャリアを作っていけばいいのか」がわかる内容となってますので、ぜひご覧ください!
結論:大手企業に就職しないと勝ち組じゃないのは嘘
結論からお伝えすると、「大手企業に就職したら勝ち組は嘘」です。
「勝ち組」の定義は人それぞれなので、全員に言える話ではないですが、元大手企業で3年間働いていた私が感じた感想です。
しかも、今後日本で生きていく限り、大手企業で働くことに固執することは全くいい選択にはならないと考えています。
その点について、紹介していきます。
そもそも大手企業とは?
そもそも大手企業ってどんな企業のことを言うの?
と言う方も多いと思いますので、「大手企業」について解説していきます。
マイナビ転職ではこのように定義されています。
「大手企業」という言葉には、法律上定められた定義がありません。しかし、大手企業と言えば、一般的に業界の中で規模や売り上げ、シェア率などが上位にあり、世間的によく知られている企業を指します。
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/48/
このように、「大手企業」の定義は明確にはなく、業界内での売上が上位で、世間的によく知られている企業が「大手企業」とされます。
日本の企業の中で、中小企業が99.7%で大企業が0.3%と言われています。
大企業の中でも名の知れた「大手企業」の数はもっと絞られます。
その狭き門に、有名大学の学生や優秀なビジネスパーソンが就職・転職活動を行うため、入社するのはかなり難しいことがわかります。
大手企業を目指す理由
就職の際に、みんながこぞって大手企業を目指す理由について、日本の高度経済成長期までさかのぼります。
日本の高度経済成長期には、多くの企業が急速に成長し、国内外でのビジネス拡大を進め、この時期に設立・成長した企業は、世界的に成功を収めました。
また、これらの企業は日本の技術革新や経済発展の中心的な役割を果たし、就職市場での評価を一層高めることに繋がりました。
その結果、就職活動において大手企業は「安定した職場」として非常に魅力的な選択肢と見なされるようになりました。
両親が大手企業をすすめてくるのは、このような理由からだと思います。
この歴史的背景が、今日においても大手企業を目指す理由の一つとなっています。
大手企業で働くメリット
誰もが社名を知っている、大手企業で働きたいと言う人も多いと思います。
ここからは大手企業で働くメリットをあげていきたいと思います。
給与と福利厚生
大手企業の給与体系は業界最高水準です。
例えば、多くの大手企業では新卒入社の初任給が業界平均を上回り、定期的な昇給やボーナスが保証されている場合が多いです。
さらに、
- 健康保険
- 退職金制度
- 住宅補助
- 子育て支援
といった充実した福利厚生が従業員の生活を支え、長期にわたって安定した勤務が可能になります。
給与・福利厚生が安定していると、安心して働くことができるね。
社会的な信用
大手企業は、知名度が高く倒産のリスクも少ないため、社会的な信用力が高いです。
ですので、会社名の安心感があるため比較的ビジネスを有利にすすめやすいと言う場合が多いです。
また、クレジットカードや住宅ローンの借り入れの審査が有利になるなどのメリットがあります。
実際私も大手企業で働いていた時には、クレジットカードが余裕で作れてましたが、フリーランスになったらカードが作れなくなったりしました。
大手企業で働くことで、社会的な信用力がつくのは大きなメリットとしてあげられます。
キャリア形成の機会
大手企業は教育プログラムや研修システムが整っているケースが多いです。
- 新人研修
- フォローアップ研修
- 海外研修
- 資格取得支援
などが充実しています。
また、企業の規模が大きいため、多様な部門やプロジェクトでの異動が可能で、様々なキャリアパスを経験することができます。
定期的な配置転換を行う、ジョブローテーション制度がある企業もあるね。
大手企業で働くデメリット
ここまで大企業で働くメリットについて紹介してきました。
給与や手当が多く、社会的信用が高く、キャリア形成の機会に恵まれている、という良いことが多い一方、やはりデメリットもいくつかあります。
ライバルが多い
大企業は会社の規模が大きく、働いている社員の数も多くなります。
それに比例して、同期や同世代のライバルとなる社員も多くなります。
そのため、自主的にスキルアップせずに、漫然と過ごしていると、あっという間に優秀なライバルに先を越されたり、多くの社員の中に埋もれてしまう可能性があります。
また、日本企業は年功序列のため、頑張った分の成果を正当に評価されず、若くして出世がしにくいという傾向が強いです。
そのため、同期や上司のライバルの多い大企業勤務では、出世が難しい傾向にあります。
転勤が起きる可能性がある
大手企業の場合、会社の規模が大きいため全国的に支店を構えていることが多く、転勤になるケースが多いです。
実際大手企業に勤めていた私も、引っ越しに伴い、単身赴任にならざるを得なくなり、なかなか家族の顔を見れないと言う声を多く聞いてきました。
また、私の初任地は沖縄県でした。
初任地が沖縄はかなりびっくりしました。笑
大手企業に勤めるのであれば、転勤のリスクは常に頭に入れておかなければなりません。
創造的が制限される
大手企業では、新しいことを取り入れるスピードが遅く、創造性が制限されるケースが多いです。
新しいことをするにも「上司の了承、その上司の了承」と複数の工程が必要になるため、個々の自由な意見や新しいアイデアが抑制されがちです。
そもそも、基本的に上層部の指示に従うことが求められるため、自由な意見は受け入れられないケースがほとんどです。
もっと自由に創造性を発揮させたいという方にとっては、大手企業で働くことは大きなデメリットになります。
勝ち組の定義は?
大手企業に勤める理由やメリット・デメリットはわかったけど、そもそも「勝ち組」とは何か?と言う方も多いかと思います。
おそらく一般的に言われるであろう「勝ち組」に関してですが、集約するとこちらの2点になると思います。
大手企業だと、これらの要素を満たす場合があるため、勝ち組と言われるケースが多いのかも知れません。
ただ、個人的には「勝ち組」かどうかはあくまでも個人的な主観で決定されるものだと思うので、そこまで気にする必要もないし、自分の人生は他人と比べる必要はないと考えています。
新卒に入った大手企業はお給料がめちゃくちゃ高かったですが、休みは少ないし、体調を崩しました。。正直勝ち組の基準なんて人それぞれだから気にする必要はないと思います。
収入・貯金額
収入や貯金の多い、経済的にゆとりのある人は、勝ち組と言えるかも知れません。
大手企業は収入が多い傾向にあります。一般的には年収850万円以上から高収入と認識されることが多いようです。
そのため、車や住宅、旅行などに使えるお金が多いので、勝ち組に見えることが多いです。
また収入に伴って、貯金が多い人も生活にゆとりを持てるため、勝ち組として認識されるのかも知れません。
ワークライフバランス
ワークライフバランスが整っている人も勝ち組と言えるかも知れません。
ただ馬車馬のように働き続けるだけでは、勝ち組とは言えません。
趣味に時間をかけたり、家族との時間を大切にしたり、自分の時間を自分でコントロールできることで、勝ち組と言えるでしょう。
ただ働き続けるだけの人生は味気のないものかもしれません。
今後の日本の危機と大手企業に起こること
ここまでは、大手企業で働くメリット、デメリット、そして大手企業ではいわいる「勝ち組になりやすい」ことについて紹介してきました。
しかし、大手企業であれ中小企業であれ、日本の状態が良くないため、日本経済の見通しが危なくなってきました。
ここからは、日本が今後陥る危機と、それに伴い大手企業に起こることを紹介していきます。
日本の危機
まずは、日本の今後陥る危機を紹介していきます。
残念ながら、これは事実として起こっていることなので、受け入れざるを得ないかと思います。
人口減少
1つ目は人口減少です。
2008年をピークに年々人口が減少しており、今後日本の人口は減少していきます。
以下「国土交通省」から引用した記事になります。
総人口は2030年には1億1,662万人、2060年には8,674万人(2010年人口の32.3%減)にまで減少すると見込まれており、生産年齢人口は2030年には6,773万人、2060年には4,418万人(同45.9%減)にまで減少すると見込まれている。
国土交通省
こちらの内容のように、長期的には人口が激減していく予想が立てられています。
しかも、働き手の人口である「生産年齢人口」も減り続けるので、子供をたくさん作るか、外国人からの移民を受け入れるかしない限り、日本の生産力は低下していくことが予想されます。
このように、人口減少は避けられない事実です。
高齢者の増加
2つ目は高齢者の増加です。
現在日本は、高齢化社会に突入しています。
こちらも「国土交通省」の記事を参考にしております。
2025年には、我が国全体で高齢化率が3割を超え、2050年には4割弱にまで達するなど、世界で類を見ない超高齢社会を迎えると推計されている。
国土交通省
「2025年問題」と言われており、戦後のベビーブームの「団塊の世代」が後期高齢者になることにより、社会保障費の負担増や、働き手が減少するなど、大きな問題が日本に押し寄せてきます。
このように、今後高齢者が増えていくことが事実としてあります。
30年以上経済成長ゼロ
日本の経済はバブル崩壊以降、30年以上停滞し続けています。
失われた30年と言われています。
この調子でいけば、失われた40年に突入すると言われています。
理由として、先述した「人口減少」「高齢化社会」が挙げられますが、「技術進歩の停滞」も理由の一つです。
他の先進国では、スマートフォンやネット関連サービス、人工知能(AI)などの先進技術が発達し、経済成長を加速させてきました。
それらに日本が後れをとったことで、付加価値の高い製品やサービスを提供できずに、経済成長が停滞しています。
日本の衰退で大手企業に起こること
事実として、日本が衰退していくことがわかりました。
それに伴い大手企業にどのような影響が出るのか、詳しくみていきましょう。
国内市場の縮小
日本の人口減少と経済の縮小に伴い、国内市場は縮小する傾向にあります。
大手企業は、市場の縮小により国内での売上が減少するリスクに直面しています。
特に、国内消費者向けの製品やサービスを提供する企業は、顧客基盤が縮小することで売上げが直接的に影響を受ける可能性があります。
このような状況では、企業は新たな成長戦略を模索する必要があり、海外市場への進出や新しい事業領域への拡張が必要になります。
大規模なリストラ
今後、日本の大手企業は大規模なリストラを行うことが考えられます。
理由としては、組織としての新陳代謝を図り優秀な人材を確保することや、年功序列で賃金の上がった社員をリストラすることでコストを削減するためです。
背景として、AIの発達による仕事の代替や、終身雇用制度の崩壊などがあげられます。
実際に、世界的な大企業であるトヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言をしています。
また、直近でも大手企業が大規模なリストラを実施してます。下記は実際にリストラを敢行した企業一覧です。
・味の素
・日本コカコーラ
・富士通
・NEC(日本電気)
・アルペン
・千趣会
・NTT
・JAL
・オンワード
・日本IBM
・東芝
・キリン
・日産
・フジメディアホールティングス
・近鉄グループホールディングス
https://jobchangegogo.com/restructuring/
このように、大手企業でもリストラが行われることが予想できます。
大手企業で働く上でまずいパターン
ここまで読み進めていただいた方にはわかるかも知れませんが、日本は危機的な状況に追い込まれています。
そんな危機的な日本の状況を把握せずに「大手企業」で働くことで考えられる、まずいパターンを紹介します。
これは大手企業に勤めている人だけでなく、どんな人にも当てはまることもあります。
現状に満足してしまう
1つ目は、現状に満足してしまっているパターンです。
「大手企業だから一生安泰」と考えて、学ぶことをやめてしまったり、努力もせずにいると今後の日本で生き残っていくことは難しいです。
もしリストラにあった際にも、スキルがなくて仕事につけないなんてこともあり得ます。
そのためにも、日々努力することを忘れず、学び続ける姿勢が必要になります。
汎用的なスキルが身につかない
2つ目は、汎用的なスキルが身についていないパターンです。
私も過去そうでしたが、大手企業だと汎用的なスキルが身につかない場合があります。
私の場合で言うと、〇〇という特定の製品の出荷を調整し続ける仕事をしてました。
社内でしかわからない専門用語を使い、社内システムにデータを入力していくような仕事でした。
社内では役立つスキルかも知れませんが、一般的に使える汎用性の高いスキルかと言われたら全くそんなことないです。
大手企業だからといって、汎用的なスキルが身につかない仕事をしてる人は、今後のキャリアを考えた時にまずいかも知れません。
大手企業に縛られて視野が狭くなってしまう
最後は、大手企業に縛られて視野が狭くなってしまっているパターンです。
大手企業に入ると、周囲にはその環境で働いてきた大勢の上司や先輩・同僚がいるので、ずっとそこで働くことが当たり前のような感覚に陥ってしまいます。
そして、上司に気に入られるための人付き合いに積極的に参加をするようになり、自分の大切な時間を会社の時間に奪われてしまいます。
正直、それでは自分の視野も広げられないし、成長の機会を失ってしまう可能性があります。
大手企業に縛られて視野が狭くなってしまっている人は、注意が必要かも知れません。
個の力を伸ばそう
日本市場は縮小し、大手企業に勤めれば生涯安泰と言う時代はとっくに終わってしまっています。
今後は大手企業で働いているとしても、先述した「勝ち組」の定義から逸れてしまう可能性もあり、
大手企業=勝ち組
と言う図式は無くなってしまうことが考えられます。
そのような中で、大手企業で働いているからといって、慢心して努力をやめてしまっては、今は良かったとしても5年後、10年後にリストラ対象になったり、汎用的なスキルがついておらず転職ができないといった場面に直面してしまう可能性が高まります。
ですので、今後は大手企業で働くことに固執せず、個人の力を伸ばしていき、自身の市場価値を高める事ができる仕事をしていくことが求められます。
結論:大手企業であれ、中小企業であれ、個の力を伸ばさないと詰みます
今回は、「大手企業に就職すれば勝ち組かどうか」についてお話ししました。
今後の日本で生活していくのであれば、日本経済の衰退は避けられない事実です。
そのような中で、大手企業に固執してスキルも磨かずに漠然と働いているだけでは、正直将来詰むと思います。
ですので、大手企業でも中小企業でも、どこで働いているかに関わらず、自らスキルアップのために学び続ける姿勢が必要になります。
こちらは、AIの登場や社会構造の変化により、今後需要が増えていくと言われている仕事になりますので、まずはこちらのスキルを磨いてみるのはいかがでしょうか?
- Webマーケター
- Webデザイナー
- ITエンジニア
- データサイエンティスト
- 動画クリエイター
- 看護師
- 介護士
この中でも、将来性や働き方の自由を考えると、Webマーケターは非常におすすめの仕事と言えます。
実際私もWebマーケターとして、需要が右肩上がりの業界でキャリアを形成しつつ、リモート勤務で割と自由に働く事ができています。
もしよろしければ、こちらの記事を参考にしてください。
今回は以上です。