
「人間関係に気を遣いすぎて、家に帰る頃にはヘトヘト」
「HSPの自分に向いている働き方はないのかも。。。」
そんなふうに感じている方はいませんか?
この記事では下記について紹介していきます。
- HSPが正社員を「つらい」と感じる理由
- HSPでも安心して働ける方法
- HSPでも自分らしく働ける仕事
- 理想の働き方を手に入れるための具体的なスキル(未経験OK)
本記事の著者


私自身もHSPで、営業職として働いていた頃は、毎日がつらくて仕方ありませんでした。
最終的に心と体が限界を迎え、うつ状態で退職することになりました。
でも、環境を変えたことで、驚くほど心が軽くなったんです。
HSPのあなたが「正社員がつらい」と感じるのは、あなたが弱いからでも、甘えているからでもありません。
それは、HSPの気質と働き方のミスマッチにすぎません。
「このまま働き続けて大丈夫かな。。。」と感じているあなたにこそ、読んでほしい内容です。
あなたの心が少しでも軽くなれば嬉しいです。
HSPの私は正社員として働くのがつらい…これって普通?


結論:HSPが正社員として働くのがつらいと感じるのは「普通」
だと考えます。
その理由を深掘りしていきましょう。
HSPとは?【簡単解説】
HSP(Highly Sensitive Perso)とは、「人一倍、刺激や感情に敏感な気質を持った人」のことです。
生まれ持った気質であり、病気ではありません。
HSPの特徴は、「DOES(ダズ)」という4つの頭文字で表されます。
D:Depth of processing(深く考える)
→ 物事をじっくり考える。
O:Overstimulation(刺激を受けやすい)
→ 人混み・音・強い光などに敏感。
E:Empathy and emotional responsiveness(共感力が高い)
→ 相手の気持ちに共感しやすい。
S:Sensitivity to subtleties(些細な変化に気づく)
→ 他の人が気づかない音や匂い、感情の変化に敏感。
もしあなたが「職場のちょっとしたことでも疲れる」「人と関わると気を使いすぎてしまう」と感じているなら、HSPの気質がある可能性があります。
詳しくはこちらの記事でも解説していますので、参考にして下さい。


私も正社員で心がすり減った経験があります
「営業職」の正社員として働いていた頃は、本当につらい日々でした。
HSPの私にとって、正社員という働き方は「人と関わる時間が長すぎて、自分のエネルギーがどんどん削られる」ような感覚でした。
特に営業職は、毎日たくさんの人と接し、成果を求められ、常にプレッシャーにさらされていました。
・会社に着くと同僚との雑談、上司の目、取引先への電話対応。
・外回りで営業先へ訪問し、隙間時間にまた電話対応。
・営業車の車内でZoom会議。
帰るころには、ボロボロになってました。



毎日仕事やめたいと思ってました。
「みんなは普通に仕事しているのに、なんで自分だけこんなダメなんだろう」と自己肯定感も下がって、自信がなくなりました。


この時の経験については、こちらの記事に詳しく書いています。


「正社員として働くのがつらい」と感じているあなたの気持ち、すごくよくわかります。



私も同じでした。
「正社員がつらい」と感じるのは、環境が合っていないだけ
「正社員がつらい」と感じるのは、あなたのせいではなく、環境が合っていないだけです。
HSPの人にとって、刺激が多くて忙しすぎる環境や、人間関係のストレスが強い職場は、心と体に負担がかかります。
私も営業職の時は毎日が苦痛でしたが、Webマーケティングという「静かに集中して取り組める仕事」に転職してからは、心の負担がぐっと減りました。
今では、在宅ワークで人と話す機会が少なく、無理のないペースで働けるようになり、毎日のストレスが激減しました。



あなたに合った働き方がきっとありますので、心配しないでください。
HSPが正社員を「つらい」と感じやすい理由7選


ここからは、HSPが正社員をつらいと感じやすい理由を7つ紹介していきます。
自分も当てはまるかどうか確認してみて下さい。
① 一人の時間が持てない(拘束時間が長い)
HSPの人にとって「一人の時間」は、心と体を休めるために欠かせません。
HSPは、外部の刺激(人の話し声、職場の雰囲気、表情の変化など)を常にキャッチし、疲れやすい傾向があります。
正社員のように拘束時間が長い働き方は、「一人の時間」を奪ってしまうため、強いストレスになります。
仕事中に疲れ切ってしまっていて、トイレにこもって休憩する。



一人の時間が持てない働き方をつらく感じるのは、自然なことです。
② 刺激に敏感で、毎日が情報過多
HSPの人は、日常のちょっとした刺激にすら敏感に反応するため、職場での情報の多さがストレスになりやすいです。
HSPには「感覚過敏」といわれる特性があります。
これは、光・音・人の声・感情の変化など、周囲のあらゆる刺激を受け取りすぎてしまうという性質です。
職場では、「電話の音」「同僚の会話」「PCの通知」など常に多くの情報が飛び交っています。
それらを無意識的に処理してしまうため、疲れてしまうのです。
仕事中に隣の同僚の会話が気になって集中できなくなる。



正社員の職場環境は、HSPにとって刺激が多すぎます。
③ 人間関係で疲れすぎてしまう
HSPの人は、他人の感情や雰囲気に敏感であるため、職場の人間関係に強いストレスを感じやすいです。
HSPは「共感力」が高く、相手の気持ちや空気を読む力に長けています。
素晴らしい長所でもありますが、裏を返せば、相手の機嫌や感情を常に気にしてしまうということでもあります。
「上司が不機嫌そう」「同僚が冷たい気がする」など反応し、1人で思い悩んでしまうことが多いのです。
同僚がそっけなくて、「嫌われたかも」と不安になる。



気を遣いすぎて、疲れてしまう。。。
④ 競争が苦手
HSPは「誰かと比べられる」「順位がつく」といった競争環境が苦手で、プレッシャーに押しつぶされそうになることがあります。
HSPは、自分の内面に意識が向きやすく、他人と張り合うことに強いストレスを感じる傾向があります。
正社員の職場では「営業成績」「同期との比較」など、どうしても競争がつきものです。
波風を立てたくないので、出世に興味が持てないし、仕事へのやる気が上がらない。



無理に張り合おうとせず、自分のペースで働ける環境を選ぶことが大切です。
⑤ 周囲に合わせすぎてしまう
HSPは「空気を読む力」が高い分、自分の意見や感情を押し殺して、周囲に合わせすぎてしまう傾向があります。
HSPの人は、衝突を避けたい気持ちが強く、「断ったら悪いかな」「場の空気を壊したくない」と考えすぎてしまうことがよくあります。
その結果、本当はNOと言いたいことにもYESと答えてしまう。この自己犠牲の積み重ねが、心の疲労となってしまいます。
残業をお願いされたら「大丈夫ですよ」とつい答えてしまう。



周囲に合わせすぎて苦しくなるのは、あなたが優しい人だからです。
⑥ 雑談や電話で神経を使う
HSPの人は、何気ない雑談や電話対応であっても、緊張や不安を感じやすく、必要以上に神経をすり減らしてしまいます。
HSPは「相手がどう思っているか」を気にするため、言葉を選ぶのにも慎重になりすぎてしまいます。
特に電話は、相手の表情が見えないため、ちょっとした沈黙や声のトーンで不安になったり、自分の話し方に後から反省してしまうことも少なくありません。
同僚と交わす軽い会話でも、「今の言い方、変じゃなかったかな?」「あの人、ちょっと反応が薄かったかも…」と気にしすぎてしまう。
雑談や電話がつらいのは、「コミュニケーションが苦手だから」ではなく、繊細な感性が働いてしまうから。



自分を責めず、HSPの特性だと受け入れることが大切です。
⑦ 自己否定感が強まりやすい
HSPの人は、失敗や注意を必要以上に深刻に受け止め、「自分はダメだ」と自己否定してしまう傾向があります。
HSPは、他人の評価や感情に敏感なため、ちょっとした言葉や態度に傷つきやすいです。
たとえば、上司に軽く注意されただけでも、「迷惑をかけてしまった」「期待に応えられていない」と考え込み、自分を責めてしまいます。
この自責思考が続くと、どんどん自信を失い、「自分には価値がないのかも」と思い込んでしまうこともあります。
ミスをしたとき、HSPの人は「どうすれば改善できるか?」ではなく、「自分はダメな人間なんだ」と思ってしまう。



私も昔から自己肯定感が低いです。
正社員を辞めても大丈夫?HSPでも安心して働ける方法


理由を紹介した通り、HSPにとって正社員で働くということはストレスがかかりやすいです。
もし正社員を辞めた場合どのような働き方があるかを紹介します。
正社員じゃなくても収入を得られる働き方とは?
正社員を辞めても、安定して収入を得る方法はあります。
HSPの気質に合った働き方を選べば、心の負担を減らしながら生きていくことができます。
「安定=正社員」という考え方は昔の話です。
今は、働き方の選択肢が広がっています。
特に自分のペースで働ける、人間関係のストレスが少ないという観点から、HSPには柔軟な働き方が合いやすいのです。
・派遣社員、契約社員
期間限定で働けるため、合わないと感じたら契約満了で次の職場へ移れる柔軟さがあります。
・パート、アルバイト
働く時間や日数を調整しやすく、自分の心の余裕を守れます。
・フリーランス(業務委託)
得意なスキルを活かして案件単位で働くスタイル。自由度が高いのが特徴です。
今は、フルタイム正社員でなくても月10〜20万円を得られる働き方は多く存在しています。
「正社員を辞めたら終わり」ではありません。
むしろ、自分の心と体に合った働き方にシフトすることで、心地よく働き続ける道がひらけるのです。
【HSP向き?】副業・フリーランス
HSPの人には、副業やフリーランスといった「自分の裁量で働けるスタイル」がとても向いています。
副業やフリーランスは、働く時間・場所・仕事内容を自分で選べるのが最大の特徴です。
人間関係や職場の空気に過度に気を遣う必要がなく、一人でコツコツと作業に集中できるという点で、HSPの特性とマッチしやすいです。
HSPの人に向いている副業・フリーランスの一例をご紹介します。
仕事 | 内容 |
---|---|
プログラミング | ホームページやアプリを作るためのコードを書く仕事 |
ブログ | 自分の経験や知識を記事にして発信し、収益化する |
SNS運用(インスタ・Xなど) | 画像や文章で発信し、ファンや集客につなげる仕事 |
Webライター | ネット記事をわかりやすく書く、文章のプロ |
正社員でもHSPが「自分らしく働ける仕事」はある【実体験】


HSPでも活躍しやすい仕事の例
HSPの人でも、自分の気質に合った仕事を選べば、正社員としても無理なく働けます。
大事なのは、「環境」です。
HSPの人は、刺激に弱く、共感力が高く、繊細な感性を持っています。
そのため、大きな声や雑音の多い職場、競争やスピード感の激しい業務には向いていない傾向があります。
逆に、集中できる・静かな環境・マイペースで取り組める仕事は、HSPの強みが活かせる場でもあります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。


正社員だから、ハードでしんどいと言うわけではありません。



自分の特性に合った職場を選ぶことで、HSPでも快適に働けます。
実体験|私がWebマーケターになって自分らしく働いている理由
私は自他共に認めるHSPですが、正社員としてWebマーケターに転職したことで、「自分らしく働けている」と感じています。
今は、Web広告運用を担当していますが、人と深く関わりすぎず、分析や広告作成に集中する作業が多いため、HSPの私にとって負担が少ないです。
また、在宅ワークやフレックスタイム(時間に融通がきく制度)も導入されていて、自分のペースで働ける環境だったことも大きかったです。



以前の「営業職」とは、働きやすさが全然違います。
「正社員」という働き方でも、自分の特性に合った仕事を選べば、HSPでも安心して働くことができます。
スキルを身につけるにはどうすればいい?





HSPで正社員が向いていないと思っている人も「活躍できる仕事がある」のは分かった。
けど、経験がないとそもそも仕事ができないのでは?
と思っている方も多いと思います。
結論から言うと、未経験からでもスキルを身につければ、理想の働き方に近づくことができます。
未経験でも今日から始めれる!おすすめのスキルはこの2つ
HSPの方におすすめなのは、「ブログ」と「SNS運用」の2つです。
どちらも未経験から始められ、自宅で一人でできて、収益にもつながります。
また、転職活動やフリーランスとして仕事を獲得する際に、「ブログ」「SNS」は自分の実績としてのポートフォリオにもなります。
パソコンやスマホさえあれば始められ、初期費用もほとんどかからないのも魅力の一つです。
・自分の経験や知識をもとに記事を書き、広告やアフィリエイトで収入を得る仕組みです。
・当ブログの場合、「HSPとしての働き方に悩んだ経験」を発信し、同じ悩みを持つ人に寄り添うことを目標としています。
・自分の好きなテーマ(節約、暮らし、働き方など)を投稿し続けることで、フォロワーが増え、企業案件や商品紹介で収益化できます。
・私が妻と運用している節約アカウントでは、「楽しく節約しながら生活するきっかけ」になればと考えて発信しています。
「特別な才能がないと無理」と思われがちですが、ブログもSNSも小さな一歩から始められるスキルです。
HSPの「感受性が豊かで共感力が高い」という特徴は、情報発信・分析の分野で強みになります。



「ブログ」と「SNS運用」はあなたの感性を武器にできます!
おすすめの学び方【独学?スクール?】
最初は独学で十分です。
自分のペースで学べる独学は、HSPにぴったりの学習スタイルです。
HSPの人は、強制的なペースにストレスを感じやすいですが、独学なら、「疲れたら一時停止」「理解できるまで何度も繰り返す」といったことが自由にできるため、安心して取り組めると思います。
例えば、ブログなら
「ブログ 始め方」
と検索すれば、無料の解説記事やYouTube動画がたくさん出てきます。
もし途中で「もっと深く学びたい」「つまずいた」と感じたら、そこではじめてスクールを検討する、という流れでも十分です。
独学で学んだ知識を実践してみる。
これが一番無理なく始められる方法だと思います。
毎日が忙しい人向け:時間のつくり方【おすすめはYouTube】
「時間がないからスキル習得はムリ…」と思うかもしれませんが、少し工夫すれば、誰でも学習の時間はつくれます。
スキル習得は「1日3時間」などまとまった時間でやるもの、と思われがちですが、「1日30分」でも十分です。
ポイントは、「毎日やって、習慣にすること」です。
私が実際にやっていた時間のつくり方はこちらです。
・朝の時間を活用する
→ 朝は脳が疲れていないので、短時間でも集中できます。今でも朝にブログの作業をしています。
・残業や遊びの誘いを意図的に断る
→ HSPには勇気がいる行動だと思いますが、「自分の未来のため」と思って頑張って断りましょう。
・隙間時間に音声学習
→ 通勤中や家事中に、YouTubeや音声講座で耳からインプット。無理なく続けられました。



おすすめのYouTubeは後ほど紹介します。
30分の積み重ねが、半年後には大きな差になります。
「理想の働き方」を手に入れるために、スキルアップの時間を捻出しましょう。
おすすめのYouTube
マナブ(Webマーケティング全般)
「マナブ」さんは、Web界隈では有名なインフルエンサーです(YouTube登録者数50万人以上、Twitterフォロワー30万人以上)。
SNSマーケティング、SEOについても非常に詳しく、Webマーケティングを網羅的に学習するには最適なチャンネルになります。
1点注意です。
直近はあまり更新がされていません。
3年前以上の動画などもあり、情報が古くなっている部分があります。
ウェブ職TV(ブログ)
「ウェブ職TV」を運営されているなかじさんは、ブログ界のレジェンドです。
ブログを軸に様々な事業を展開されているスゴい方で、名古屋でコワーキングスペースも運営されています。
最新のSEO、AIを学ぶには、もってこいのチャンネルです。
カイシャインのSNS高校@インスタ攻略(インスタ)
「カイシャインのSNS高校@インスタ攻略」を運営されているカイシャインさんは、インスタ超特化のチャンネルを運営されています。
令和の虎にも出演されている、インスタ界隈では知らない人はいない有名人です。
アカウント設計、コンテンツ作成、アルゴリズムまでインスタのことなら何でもこのチャンネルでわかります。
体験談:私もできたので誰でもできます
HSPで正社員がつらいと感じていた私でも、スキルを身につけることで、自分らしく働ける環境へ転職を成功させ、生き生きと過ごせています。
「何もできない」と思っていた私でも、SNSをコツコツ続けたことで、自信とスキルが身についたからです。



スキルは糧になることを、身をもって実感しています。
焦らず、自分のペースで学んで、実践したことが転職を成功させた要因でした。
実際に、未経験からスキルを身につけ、Webマーケターへ転職した体験をこちらの記事にまとめています。


あなたにも必ずできます。



最初の一歩は、「ほんの小さなこと」で大丈夫です!
まとめ|HSPでも自分らしく働ける。大丈夫です。


ここまで、HSPの人が正社員という働き方で「つらい」と感じやすい理由、そしてその悩みをどう乗り越えるかについてお話してきました。
本記事の内容をまとめるとこちらになります。
- HSPが正社員をつらいと感じるのは当たり前
- 正社員だけが正しい働き方ではない
- あなたに合った働き方があるので、まずは「小さな一歩」から始めてみましょう
改めてお伝えしたいのは、「正社員だけが正解ではない」ということです。
人にはそれぞれ、生まれ持った気質や感じ方の違いがあります。
HSPのあなたが、「つらい」「しんどい」と感じるのは、あなたが悪いからではありません。
ただその環境が、繊細なあなたに合っていないだけなんです。
まずは「選択肢を知り、小さな一歩を踏み出すこと」。
これが、これからのあなたの働き方を変えるきっかけになると思います。



あなたが「自分らしく、心穏やかに働ける道」を見つけられるように、応援しています。
今回は以上です。