
「電話対応が怖い。。」
「仕事の電話が苦痛で仕方ない。。」
と悩んでいませんか?
この記事では下記について紹介します!
- HSPが電話を苦手に感じやすい5つの理由
- 電話が苦手なHSPがやるべき対策5選
- どうしても電話対応がつらい時の選択肢
本記事の著者


筆者も元営業のHSPで、電話が苦手でした。



今も苦手ですが。。。
電話を取ると頭が真っ白になり、毎日ストレスで疲弊していました。
実は、HSPという敏感な気質を持つ人は「電話が苦手」になりやすいです。
この記事では、私がHSPとして電話対応に悩んだ経験を元に、「HSPが電話を苦手な理由」「筆者が実践した具体的な対策5つ」をわかりやすくお伝えします。
電話のストレスを少しでも減らしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそもHSPって?【超簡単解説】


HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、日本語では「とても敏感な人」という意味です。
詳細はこちらの記事で紹介しています。


病気ではなく、生まれ持った性格や気質のようなもので、日本人の5人に1人が当てはまると言われています。
HSPの人は「光や音、他人の感情、周りの状況などに敏感」で、ささいな刺激でも大きく影響を受けて疲れやすいという特徴があります。
たとえば、
・周りの雑音が気になって仕事に集中できない
・相手の機嫌が気になりすぎて疲れてしまう
・職場の人間関係の空気に敏感で、すぐに気疲れしてしまう
などがよくあるケースです。
私自身もこの特性を持っていて、営業時代は日々の仕事に疲れ切ってしまっていました。
HSPの私が営業職で苦しんだ話は、こちらの記事で紹介しています。


HSPが電話を苦手に感じやすい5つの理由


理由①:相手の反応を深読みしすぎてしまうから
HSPは、相手の感情を過剰に読み取ろうとするため、顔の見えない電話だと不安になりがちです。
電話は相手の表情が見えないため、「怒っているのかな?」「変なことを言ったかな?」と必要以上に想像を膨らませてしまうからです。
相手の口調が変わった時、「何か失礼なことを言ったかな?」と不安になる。
相手の感情を読みすぎてしまうHSPは、電話対応が大きなストレスになってしまいます。
理由②:想定外の質問をされると困るから
HSPは、想定外のことが起こると慌てやすいため、電話で急に予想外の質問をされると大きなストレスを感じます。
なぜなら、HSPは突然の刺激や予期せぬ事態に弱く、柔軟に対応するのが苦手だからです。
特に電話の場合は、すぐに返事をしないといけないため、頭が真っ白になってしまうことがあります。
営業時代にお客様から予想していなかった質問を受けたとき、即座に答えが出てこずパニックになる。
想定外の質問が苦手なHSPにとって、瞬時の対応が求められる電話は、とてもハードルが高いです。
理由③:失敗やミスへの恐怖心が強いから
HSPの人は完璧主義の傾向が強く、「失敗したくない」「間違えたらどうしよう」と考えすぎてしまう傾向があります。
そのため、電話対応中に少しでも言い間違いなどがあると、落ち込んでしまいます。
ミスを恐れるあまり、電話に出る時は手が震えてしまう。
小さなミスも強く気にするHSPにとって、電話は精神的な負担になりやすいのです。
理由④:話の整理が追いつかないことが多いから
HSPの人は、一度混乱すると冷静に話の整理をするのが苦手です。
電話対応中に話の展開が早すぎたり、予想外の話題になったりすると、頭が混乱して内容が理解できなくなります。
その結果、「自分は能力が低いのではないか」と強く落ち込んでしまいます。
電話で話が複雑になったとき、何を話していたのかまったくわからず、電話を切った後に放心状態になる。
冷静に話を整理するのが苦手なHSPは、このような状況に陥りやすく、電話への苦手意識が増してしまいます。
理由⑤:周囲の目が気になるから
HSPの人は、周りからどう思われているかを非常に気にするため、周囲に誰かいる状況で電話をするのが苦手です。
電話での自分のやりとりを周りに聞かれていると感じると、「今の発言は変に思われないか」「評価が落ちないか」と心配になり、ますます緊張してしまうからです。
職場で電話をする際、近くに上司や同僚がいるだけで緊張感が高まり、うまく話せなくなる。
周りの目が気になるHSPにとって、電話対応は大きなプレッシャーを伴うものなのです。
HSPの私が「電話できないとまずいぞ」の言葉に傷ついた話


社会人2年目になり、電話対応があまり得意でないことを勇気を出して相談した時、



「電話くらい普通にできないとまずいぞ」
と言われ、ショックを受けました。
「普通のことすらできない自分が悪い」と言われているように感じられました。
その後も、同僚が電話でコミュニケーションをとっている姿を見ると、
「自分はあんなにしっかり受け答えできないのに。。」と劣等感に襲われてました。
HSPの特性は周囲に理解されにくいため、苦しんでいることを否定されると、余計に自己肯定感が下がります。



しかも当時はHSPという存在も知らず、自分がHSPということも知らなかったので、余計凹みました。
電話対応が苦手なのは甘えではなく、気質によるものなので、自分自身を責める必要はありません。
もし今あなたが同じように傷ついているなら、あなたの気持ちは決して間違っていないことを知ってくださいね。
電話が苦手なHSPがやった具体的対策5選【今日からできるものもあり】


① 電話前に話す内容をメモしておく
電話対応が苦手なHSPの人は、「電話前に話す内容をメモする」ことを習慣化すると、緊張がかなり和らぎます。
理由はシンプルで、メモを事前に準備することで、「何を伝えればいいか分からなくなったらどうしよう」という不安を取り除けるからです。
実際、私が営業をしていた時は、次のようなメモをいつも書いていました。





こんな簡単なメモだけで、緊張感がグッと軽くなりますよ。
電話対応が苦手な方は、騙されたと思ってこの方法を試してみてください。
② メールを活用する
電話が苦手なら、そもそも電話をする機会自体を減らすことが効果的です。
そのためにはメールをうまく活用しましょう。
私の場合、お客様や取引先に対して、次のようなメールを送るようにしていました。
いつもお世話になっております。〇〇社の〇〇です。
お電話でのご連絡ですとお互いにお忙しい場合もありますので、メールにて失礼いたします。
先日ご相談いただきました件については……(以下略)
このように書けば、相手にも失礼にならず、自然な流れでメール対応が可能になります。
また、実際に電話になった際にも、送ったメールの内容を見ながら話せばカンペがわりにもなるので、気持ち的にも楽です。
③ 対応する時間を決めて心理的負担を減らす
HSPは突然の刺激が苦手なので、「電話対応をする時間」を自分で決めてしまうことで、ストレスをかなり軽減できます。
なぜなら、「今から電話をする」と心の準備ができていれば、不意打ちで電話を取るよりずっと気持ちが楽になるからです。



私の場合、電話対応は自分の空間で集中できる、営業車の車内だけと決めていました。
あらかじめ時間を決めておくことで、「その時間だけ頑張ろう」と心理的な負担を軽くすることができました。
④ 電話が終わった後に心を落ち着かせる習慣を持つ
電話対応後に落ち着くための習慣を持つことも、HSPの人には特におすすめです。
電話を切ったあとも、「失敗したかも」と気にしてしまう人が多いですが、通話後に心をリセットする習慣を持てば、気持ちをすぐに切り替えることができます。
私の場合、電話が終わった直後に次のようなことを行っていました。
・深呼吸を3回して気持ちを落ち着かせる
・電話内容を簡単にメモに書き出して頭を整理する
このような小さな習慣でも、「電話の緊張を引きずらない」ために効果的でした。
電話が終わったら、気持ちをリセットする習慣をぜひ持ってみてください。
⑤ ゆっくりと話す
電話対応が苦手なHSPの方は、普段より「ゆっくり話す」ことを意識すると、緊張や焦りが軽くなります。
理由は、焦って早口になると頭の中が整理できず、余計に混乱してしまうからです。
意識的にゆっくりと話すことで、話しながら内容を整理する余裕が生まれ、落ち着いて対応できるようになります。
私も以前は緊張すると早口になり、焦ってしまうことがよくありましたが、「自分が思うよりも少しゆっくり話そう」と心がけたところ、パニックになることが減りました。



ゆっくり話すことを意識するだけで、心の余裕が生まれますよ!
ぜひ次回の電話から試してみてください。
【重要】どうしても電話対応が辛いなら環境を変えるのも選択肢


無理して電話を克服しなくてもいい理由
電話対応が苦手なHSPの方は、無理に電話を克服しようと頑張るよりも、「電話の少ない環境」に移った方が圧倒的にラクになります。
HSPの「敏感な気質」は生まれ持った性質なので、努力や慣れだけで根本的に変えるのが難しいからです。
苦手なことを無理に続けると心身に強いストレスがかかります。
私自身、営業職を3年間続けましたが、どんなに努力しても電話が平気になることはありませんでした。
苦手なことを克服しようと無理を続けるよりも、苦手なことを避ける環境に移ったほうが、心も体もラクになります。
もしあなたが今、電話対応で強いストレスを感じているなら、「環境を変える」という選択肢も真剣に考えてみてくださいね。
【実体験】私が電話対応のない仕事に転職した結果


私は3年間営業職を経験した後、電話対応がほとんどない「Webマーケター」という職種に転職しました。
その結果、毎日の仕事がとても穏やかで働きやすくなりました。
Webマーケターの仕事は、基本的にパソコンの画面に向かい、自分のペースで作業を進めることが中心です。
そのため、電話のように突発的に起きる刺激がほとんどなく、HSPの私にとっては理想的な環境でした。
また、分析や戦略立案など、自分の得意なことを仕事にできたことで、自信も自然とついてきました。
「電話対応がないだけで、こんなにラクになるんだ。。。」と転職後に初めて実感しました。



環境が変わって、仕事への向き合い方が変わりました!
HSPの方が安心して働ける職場環境は必ずありますので、あなたに合った働き方をぜひ探してみてください。
Webマーケターについての詳しい仕事内容については、以下の記事で紹介しています。


未経験からWeb系の仕事へ転職するのは難しい?【筆者のリアルな経験談】


私が未経験でWebマーケターに転職した具体的な経緯
結論から言うと、
完全未経験でもWeb系の仕事に転職することは可能です。
実際に私は未経験からWebマーケターに転職を成功させました。
私の場合は、独学でWebマーケティングの勉強を始めました。
具体的には、初心者向けのマーケティング本を買ったり、YouTubeを見たりして、基礎的な知識を身につけました。
ある程度知識がついてからは、自分でSNSを運営しました。
こうして身につけたスキルを履歴書や面接で具体的に伝えることで、Webマーケターとしての転職に成功したんです。
最初は誰でも不安ですが、小さくてもいいので「行動」してみることで道が開けます。
私が未経験からWebマーケターに転職した詳しい流れはこちらの記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。


電話対応が苦手なHSPこそWebスキルが活きる理由
電話が苦手なHSPの方には、実はWebスキルを使った仕事がぴったりです。
なぜなら、Web系の仕事は基本的にパソコンを使った一人での作業が多く、電話や急な対応が少ないため、刺激に敏感なHSPでも落ち着いて働けるからです。
私自身、営業職で電話が苦痛だった頃に比べて、Webマーケターになってからは自分のペースで仕事を進めることができ、毎日のストレスが大幅に減りました。
さらにWeb系の仕事は、内向的で人と話すのが苦手な人でも、自分の得意なスキルを活かして評価されやすい環境です。



自分のアイデアや分析力など、これまで隠れていた長所を発揮できるようになりました。
電話対応に苦しんでいるHSPの方こそ、Webスキルを身につけると、自分らしくストレスなく働ける道が開けますよ。
まとめ:電話が苦手なのはあなたの性格のせいではない


いかがでしたでしょうか?
電話が苦手なのは、あなたの能力のせいではありません。
HSPという敏感な特性を持っていると、電話でストレスを感じることは自然なことだからです。
私自身も営業職で苦しんでいた頃は、「電話が苦手なのは自分が弱いからだ」と自分を責め続けていました。
しかし、HSPという特性を知り、自分の感じていた苦しさが決して甘えではないと気づいてからは、心がとても楽になりました。
電話が苦手なら、無理をして克服する必要はありません。
大切なのは、「電話対応が苦手でも安心して働ける環境」を見つけることです。
今あなたが悩んでいるとしても、必ずあなたに合った働き方や職場は存在します。
どうか自分自身を責めずに、あなたが穏やかで安心して働ける環境を選んでくださいね。
この記事があなたの新しい一歩を踏み出すきっかけになれば、とても嬉しいです。